抗酸化物質は筋力トレーニングの質に影響を及ぼすのか?
こんばんは、takumaです。
今回は抗酸化物質の摂取と筋力トレーニングの効果についての論文の結果と考察を書いていこうと思います。
抗酸化物質は免疫系や老化に対しては効果があるとされていますが筋力トレーニングとの関連性はあるのでしょうか。では研究結果に移ります!
目次
目的
筋力と厚さに対する抗酸化物質の補給を組み合わせた筋力トレーニングの効果を調査すること。
方法
42人の女性をビタミン、プラセボ、対照グループの3グループに分けた。ビタミンとプラセボグループは週に2回、10週間の筋力トレーニングを受けた。ビタミン剤群には筋力トレーニング期間中にビタミンC(1g/日)とビタミンE(400IU/日)が補給された。訓練の前後にピークトルクおよび総仕事量を等速ダイナモメーターで測定し、大腿四頭筋の厚さを超音波によって測定した。
結果
ピークトルクおよび総仕事量に有意なグループ×時間相互作用が示された。ビタミン群とプラセボ群は介入後に筋肉の厚さを増加させた。この両群の間には差はなかった。またピークトルクも両群で増加した。またピークトルクにおいては対照群と比較してもプラセボ群のほうが高かった。そしてビタミン群とプラセボ群は総仕事量も増加させ、対照群と比較してプラセボ群のほうが高かった。
考察 感想
抗酸化物はピークトルクと全体の仕事量を弱めてしまう、もしくはトレーニングの質の向上には効果がないという結果でした。
リアルフードではなく錠剤によっての実験でしたがそこは全体で同じ条件で、調べたい栄養素をピンポイントで投下することから仕方がないことなのかなと思いました。
ビタミンCとEの摂取量が推奨摂取量より多め、高投与に分類される量を投与していました。ビタミンCの推奨摂取量は成人で100mg、ビタミンEの推奨摂取量は成人で15mg(22.4IU)なのでいずれも高投与となっています。
しかしここでの高投与は健康に関する実験ではなく不足しないように万全の量を選択したと思われるので実験結果には影響を及ぼさないのかなと思います。
なぜ抗酸化物質の摂取がトレーニング効果の減少に加えて、意味がないと考えたのかというとビタミンCもEも抗酸化物質ではないかと頭によぎったからです。
しかしビタミン群もプラセボ群よりは効果が劣っているためトレーニングの質は変わらないという考察も加えました。
今回の実験結果から感じたことは筋力トレーニングの質には抗酸化物質は関係ないので、抗酸化物質はほかの用途、例えば冒頭に言った通りに免疫系の強化や、維持、皮膚などの老化の抑制、病気の予防を目的に摂取するのがいいのかなと思いました。
最後にキーワードの意味だけ補足しておきます。
- ピークトルク→英文もそのままだったので、最大出力のだと考えました。参考までに。
- IU→国際単位、International Unitの略で脂溶性ビタミン(A,D,E,K,)などに使用される単位。
となります。
*この記事が確実という保証はないので参考程度に見ていただけると嬉しいです
今回はこんな感じで終わります!ご質問ありがとうございます!良ければ読者登録もよろしくお願いします。
嬉しいことにtwitterで感謝の言葉をいただいています!↓↓↓
気になっていた事の答えがわかって、とてもスッキリしました!
— パパイヤサン (@PAPAIYASAN_) 2020年4月27日
ありがとうございます!
EMS系、筋肥大には意味ないんですねw
— zintan (@zintan1000) 2020年4月29日
もやもやしてたのではっきり出てよかったです😀
このほかにも皆様に有益なFITNESSに関する記事を書いていますので人気記事を下に貼っておきますのでよければぜひ!
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