熱ストレス×低強度レジスタンストレーニングの効果は??
今回は題名にもある通り、熱ストレスと低強度レジスタンストレーニングの効果についての論文を記事にします。皆さん熱ストレスって言葉をあまり聞かないと思います。自分もほとんど初めて聞いたようなレベルです、、。
調べてみると熱ストレスとは、身体が生理的障害なしに耐えうる限度を上回る暑熱ということ。一般に多湿で35度を上回ると生理的な障害が発生するとのこと。
これを踏まえたうえで論文の考察と結果に移ります。
目次
目的
熱ストレス後に低強度レジスタンストレーニングを行った場合に筋力と肥大に相乗効果があるのかを明らかにすること。
方法
熱ストレスグループとコントロールグループの2グループでの実施。どちらも低強度レジスタンストレーニングを実施。熱ストレスグループのみトレーニング20分前に上腕三頭筋にホットパッドを装着。実験の実施期間は6週間。両グループの重量設定は1RMの30%で行われ、それぞれ8回の繰り返しとインターバルは60秒で適用された。実験目的である筋力の強度(1RM)、筋肉の厚さは6週間の実験期間の前後に測定された。
結果
熱ストレスを適用しなかったグループでは筋力強度、筋肥大ともに有意な差は生まれなかった。ホットパッドを装着し、熱ストレスを適用した低強度レジスタンストレーニング群は筋力強度、筋肥大ともに有意に増加した。
考察、感想
実験方法がホットパッドを付けるか否か、の違いしかなかったので非常に読みやすい論文でした。英語の本文からから探した感じ週に何回トレーニングを実施した、と書いていなかったのですが、対象は30代の健康的な男性をランダムに選出したということでした。熱ストレスを適用しなかったグループは筋力増加、筋肥大ともに有意な増加は見られなかったことからそこまで多くはトレーニングしていないのかなと思いました。週に1~3回程度ですかね、、?
熱ストレスの適用が有意に筋力増加、筋肥大したということは面白い結果でした。夏の高温多湿な環境は自然とこの状態が出来上がっていたということなんでしょうかね。また、筋肉をあっためて始めていることからそれ自体がウォーミングアップの効果もあると思います。ウォーミングアップの条件に筋肉をあっためて活動しやすい状態にするというものがあるのでうまく合致していますね。
筋肉の温度が上がりエネルギー消費が進むことによることで疲労を起こし乳酸がたまりやすくなり、成長ホルモンの分泌が促進するという効果も、もしかしたらあるのかなと思いました。
しかしホットパッドによる筋肉の温度の増加だけで条件が満たされるなら、普通に動的なウォーミングアップをして体全体を温めてから始めてもいいんではないかと思いました。もし、ダメな理由があるとすれば外的要因であるホットパッドから筋肉の温度を上げているので、内部からでは温度が足りないということですかね。
今回の論文を実践に使用するなら、夏に低強度レジスタンストレーニングを行うことやジョギングなどを挟んでから低強度レジスタンストレーニングを行うことで適用できる気がします。
*自分の記事が確実に正しいという保証はないのでこういった考え方もあるんだなーというくらいな感じで見ていただけると嬉しいです
今回はこの辺で終わります!ご視聴ありがとうございました!